新月伐採(闇伐り)

 平成17年2月6日放送の「素敵な宇宙船地球号」で「月の魔力が森を救う~新月の木のミステリー~」で、オーストリアで製材所を営むエルヴィン・トーマさんの「新月伐採」が紹介されました。

 トーマさんは、真冬の新月の時期に木を切り、谷に向かって倒して十分に乾燥させると、製材した板が、割れにくく、カビや虫が付きにくく、火事にも強いということを祖父から学んだそうです。彼はこれを「新月伐採」として紹介しています。

 京都大学農学研究科の高部助教授の調査では、新月伐採と満月伐採の木とでは、明確な違いがあり、細胞の中の水分とデンプンの量が満月の木には多く、カビが生えやすいという事実も確認されているということです。

 番組では日本にも新月伐採と同じような言い伝えがあるかどうかを調査した結果、吉野で、旧暦の1日を昔から「伐り旬」として、いわゆる「闇伐り」として言い伝えられていることが報告されています。つまり日本でも同様に「新月伐採」が行われていたと言うことになります。

 月の満ち欠けと農作業との関係を基につくられたのが太陰暦なのですから月の満ち欠けの周期と農作業の関係・生物季節が、関係するということに何の不思議もありませんが、なぜ関係するのかには疑問が残ります。

オールド・キャンパーの独り言

早期退職してJICAの海外シニアボランテイアとしてアルゼンチン共和国 ラプラタ市の環境公園で1年すごした後、カンボジア教育青年・スポーツ省青少年総局で2年間を過ごしました。  海外生活の間に思い立って書き始めた「自然からのメッセージ」でしたが、帰国後、長野県の生坂村に引っ越して、自然の中で暮らし始めて、折に触れ読み返しているうちに「オールド・キャンパーの独り言」として書き直そうと思いたちました

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