芋こじ
二宮尊徳(幼名 金治郎)は、江戸時代後半の農政家、思想家として知られていますが、「芋こじ」という言葉を残しています。
本来、「たくさんの芋を棒でかき回して洗うこと」を芋こじと言うのだそうですが、二宮尊徳は、寄り合いでとことん議論して結論を出すことを「芋こじ」と言ったのだそうです。「会場は芋こじ状態であった。」とか「そのことは、しっかり芋こじにかけましょう。」というような表現をするようです。
また、教育の分野では、異年齢集団の活動を「芋こじ活動」と言っているところもあるようですし、教育の講演会で、「教師は芋こじの棒のような役割をすべきです。」というのを聞いたこともあります。
そういえば、若い頃に講演会で「共磨き」という言葉を聞いたことがあります。一升瓶に籾を入れ、棒で突っつくと籾同志が擦れ合って籾殻が離れて、精米が出来るということからお互いにぶつかり合いながら磨き合うことを言うのだったと記憶しています。
いずれにしても「かき回しすぎ」「突っつきすぎ」で芋や米をつぶしたりしてしまわないような気配りが要りそうですね。
0コメント