シマウリ

   全てが他人任せで、必要な物はスーパーで買い求める生活から、自分で出きるものは、自分で作ろうという生活をはじめて3年目を迎えました。当たり前のことなのですが、これまでは知識として知っていたのに実際には知らなかったことがたくさんあります。

 その一つは、作物にはシーズンがあり、なり始めると一時期にどんどん収穫できるのですが、時期が終わるともう採れないと言う事実です。

 自家菜園は、自分たちで野菜を育てると言う喜びがある一方、二人では食べきれない野菜が採れたときに腐らせることなくどうやって保存すればいいのかというのが、大きな課題です。

 生活の知恵の発掘は、漬け物から始まりました。人間の歴史の中で、一時に採れた野菜や魚を保存するためにまず始まったのが塩漬けにするという方法だったようです。

 ことしはウリの漬け物に挑戦しようと言うことになりシマウリの種をまきました。毎日生長を楽しみに見ていたのですが、いっこうに花が咲きません。ご近所の先輩方の話によるとウリは親づるを摘芯して子づるを延ばし、続いて子づるを摘芯して孫づるを育てると初めて雌花がつくと言うことでした。

 シマウリは、品種改良が進められる中で、人の手を借りねば雌花をつけることが出来なくなってしまったのでしょうか。それとも成長段階で踏みつけられ続ける中で、生き延びる方法として孫づるに雌花をつけるようになったのでしょうか。

 ウリの仲間は、ヨーロッパ系の品種群をメロン、それ以外の特に東アジアで伝統的に栽培されている品種群をウリと呼ぶのが慣例となっているのだそうです。

 甘みや清涼感を味わうマクワウリ、熟しても甘みに乏しく、野菜として食べたり、未熟なうちに漬物にするシロウリと多種多様ですが、特にシロウリの仲間は、孫づるに雌花を付けるようです。ウリの世界のサバイバル技術に首を傾げたり、納得したりの今日この頃です。

オールド・キャンパーの独り言

早期退職してJICAの海外シニアボランテイアとしてアルゼンチン共和国 ラプラタ市の環境公園で1年すごした後、カンボジア教育青年・スポーツ省青少年総局で2年間を過ごしました。  海外生活の間に思い立って書き始めた「自然からのメッセージ」でしたが、帰国後、長野県の生坂村に引っ越して、自然の中で暮らし始めて、折に触れ読み返しているうちに「オールド・キャンパーの独り言」として書き直そうと思いたちました

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