石の教え
山口県に秋吉台少年自然の家が開所した当時、その玄関ロビーに「水五訓」と並んで「石五訓」が掛けられていたような記憶があります。これも原典を探してみると永平寺に『石徳五訓』の言葉が彫られた碑があるという記述にたどり着きました。その碑文の最後には「永平泰禅九十四翁」と書かれているので故・熊沢泰禅禅師の言葉だろうと思っています。
一、奇形怪状、無言にして能く言うものは石なり
一、沈着にして氣精永く、土中に埋もれて大地の骨となるものは石なり
一、雨に打たれ、風にさらされ、寒熱にたえて悠然動ぜざるは石なり
一、堅質にして大廈高楼の基礎たるの任を果たすものは石なり
一、黙々として山岳庭園などに趣を添え、人心を和らぐるは石なり
<永平泰禅九十四翁>
今まで見聞きした言葉や名言格言の類にも必ず原典があるものだと思います。これまでの聞きかじりの知識ではなくて、しっかりと本来の意味を見極めていきたいものだと思います
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