火の教え

 松田稔先生(元日本キャンプ協会会長)の著書に「キャンプファイヤーの火について、4つの教え」が書いてあります。この言葉が、先生が感じられた先生の言葉なのか、何かに基づく言葉なのかについては結局お聞きすることができませんでした。

1.火は光をはなつ

  火は、世の中を明るくする光であり、道しるべである。

 社会の担い手の一人ひとりとして、世の中の光となり、社会を明るくする役割のあることを  学ぶ。それは、人間として、無意味な人生を送るのではなく、目標を持ち、人生の道しるべと なる、意義ある生き方を学ぶ。

2.火は熱を与える

  火は、人々を抱く暖かい熱を与える。

 熱は冷え切った身体に、暖か位置を甦らせ、心に通わせる。それは、わがままを捨てて、他を省み、人を愛する温かい心をもつことの尊さを学ぶ。

3.火は力を示す

  火は、全ての醜きものを焼き尽くす力である。

 あかあかと燃える火も、一本一本の薪が、お互いに組み合わされてこそ、小さな炎から大きな明るい熱を持った力強い炎となる。それは、人と人との協力と強調の中にこそある力強い生き方を学び、また、人間の勇気と清らかさを学ぶ。

4.火は自らを焼き尽くす

  火は、自らを焼き尽くして、光と熱を与える。

 火は、黙々として、自らを焼き尽くして働くところに、謙譲とかくれた善の行ない、犠牲と献身の尊さを学ぶ。それはまた、奉仕の精神にもつながるのである。

 岩手県にある曹洞宗の寺院のホームページで見つけた「火の教え」は、次のような文でした。

一.火は自らを燃やして周りを明るく照らす

   (人に周りを明るくしなさいと教える)

二.火は自らを燃やして周りを暖かくする

   (人に周りを暖かくする情熱をもちなさいと教える)

三.火は薪一本・炭一本では明るくも、暖かくもならない

   (人に協力しなさいと教える。)

四.火は自らの身を焦がして燃える

   (人に献身の精神を教える)

オールド・キャンパーの独り言

早期退職してJICAの海外シニアボランテイアとしてアルゼンチン共和国 ラプラタ市の環境公園で1年すごした後、カンボジア教育青年・スポーツ省青少年総局で2年間を過ごしました。  海外生活の間に思い立って書き始めた「自然からのメッセージ」でしたが、帰国後、長野県の生坂村に引っ越して、自然の中で暮らし始めて、折に触れ読み返しているうちに「オールド・キャンパーの独り言」として書き直そうと思いたちました

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