オールド・キャンパーの独り言

オールド・キャンパーへ


年老いても きっと思う

 遠く去ったキャンプの日々

たき火の煙のにおい

 消えかかる夜明けのたき火

そして迷い歩いた山道

いつか大人になり

 広く世の中を知っても

いつもよみがえる

 遠い日の思い出

膝つきあわせ語った友の

楽しい笑顔

やがて住む

町いちばんの立派な場所に

だが いつか背広をぬいで

 そして夜空の星を仰ぎ

     丸木のベッドでねるだろう

大きくなって金持ちになり

 何でも買える身分になっても

   しばし何事も忘れて

野外に出てすごすだろう

太陽の輝く水辺

 くもの漂う空の下で

一度でもキャンパーだったなら

 心の底に永遠に

何かがついて離れない

 たとえ大人になろうとも

忘れられない思い出は

 楽しく遊んだキャンプの日々

メアリー・S・エドガー

「たき火とろうそくの灯」マクミラン社版

キャンプカウンセリングAVミッチェル、IBクロフオード共著 兼松保一訳

オールド・キャンパーの独り言

早期退職してJICAの海外シニアボランテイアとしてアルゼンチン共和国 ラプラタ市の環境公園で1年すごした後、カンボジア教育青年・スポーツ省青少年総局で2年間を過ごしました。  海外生活の間に思い立って書き始めた「自然からのメッセージ」でしたが、帰国後、長野県の生坂村に引っ越して、自然の中で暮らし始めて、折に触れ読み返しているうちに「オールド・キャンパーの独り言」として書き直そうと思いたちました

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